風情のある長町武家屋敷跡を彩る工芸品店

長町武家屋敷跡の見どころ#4

金沢の観光名所のひとつとなっている長町武家屋敷跡は、金沢の中心部に近い住宅街として発展してきました。土塀の続く街並みには重厚な門構えの家屋が立ち並び、門の奥の民家では今も人々が日常生活を送っています。

長町は名前のとおり細長い町で、大野庄用水と鞍月用水という2つの水路に挟まれたエリアです。

大野庄用水には、長町一の橋からはじまって「二の橋」「三の橋」と続き、長町八の橋まで番号が振られた橋が架かっています。その中で長町二の橋を入ったあたりが、観光ガイドブックで紹介されている土塀の街並みになります。



武家屋敷通りには工芸品店が点在

長町二の橋から「せせらぎ通り」へと抜ける長町武家屋敷通りでは、観光で訪れる方が、景観を味わうかのようにゆっくりと歩を進めます。まさに「ザ・長町」とも言える道です。

その武家屋敷通りには、九谷焼などの工芸品店が点在しています。民家と工芸品のお店が共存していることから、観光客の方たちは「ここは入っても大丈夫?」という感じで、中級武士の家屋の象徴・長屋門をくぐってお店へと入っていきます。

わらじ屋

大野庄用水沿いにお店があります。女性に気に入られそうな伝統工芸品の小物や、俵屋の飴、諸江屋の落雁などが販売されています。また、お店の前には緋毛氈の敷かれたベンチが用意されています。

住所:金沢市長町2-3-35
TEL:076-223-5008
時間:午前9時30分~午後5時
定休:不定休

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曲がり真っすぐの先にある九谷焼の老舗

長町二の橋を渡ると、基本的には直線ながら微妙に右に曲がっている “曲がり真っすぐ” と呼ばれる路地に入ります。その路地の突き当りにあるのが、1822年(文政5年)から九谷焼の販売を手掛けてきた「鏑木商舗」です。

江戸時代の初期に豪放華麗な作風で一世を風靡したものの、1700年代の約100年間にわたって廃絶されていた九谷焼は、1800年代の初頭に加賀藩によって再興されました。

そして、鏑木商舗は九谷焼が再興されて間もない頃に金沢で最初の九谷焼の商家となり現在に至っています。工芸品の販売だけではなく、お食事処も併設されています。

鏑木商舗

住所:金沢市長町1-3-16
TEL:076-221-6666
時間:午前9時~午後6時
定休:不定休
「鏑木商舗」のホームページへ

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現代の街並みの近くに個人経営の工芸品店

長町二の橋からはじまる土塀の路地は、突き当りにある鏑木商舗から右に曲がると、すぐに左へと曲がり、鞍月用水沿いの「せせらぎ通り」へと続きます。せせらぎ通りまでの間には工芸品店が4店舗あります。

龍正

工芸品のセレクトショップです。店内には小皿、猪口、コーヒーカップといった九谷焼の食器類を中心に、輪島塗、山中漆器といった石川県の伝統工芸による箸やお椀、各種のグラスなどが並んでいます。

住所:金沢市長町1-3-9
TEL:076-218-7357
時間:午前9時30分~午後5時
定休:木曜日(木曜日以外に店休の場合あり)

藍楽布

店舗の2階が染色工房になっており、1階の店舗では藍染めの澄んだブルーが清涼感を漂わせています。お手製の暖簾、タオル、スカーフ、Tシャツ、バッグなどの作品が販売されています。

住所:金沢市長町1-3-8
TEL:076-256-5662
時間:午前10時~午後6時
定休:不定休
「藍楽布」のホームページへ

本田屋食器店

食器のセレクトショップです。窯元からの直送によるオリジナル陶器をはじめ、木製の漆塗りの茶碗、ガラス製の皿、ステンレス製の箸などの食器類を揃えています。

住所:金沢市長町1-3-8
TEL:076-221-1250
時間:午前10時~午後6時
定休:火曜日

ギャラリーAXIS

うるし、蒔絵、金箔などによるオリジナルジュエリー&アクセサリー専門店です。藩政期の立派な門構えと、東京の青山界隈のようなクールな外観が絶妙なバランスです。

住所:金沢市長町1-2-18
TEL:076-260-6233
時間:午前9時~午後6時
定休:不定休

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2016年10月24日