ひがし茶屋街のメインストリート

Higashi-Chayagai

ひがし茶屋街は映画やドラマの撮影所のようです

金沢の代表的な観光地のひとつが「ひがし茶屋街」です。町名は金沢市東山で、地元では東山や橋場町の名前で知られるエリアです。

浅野川大橋から人の流れに乗って東山木町通りに入り、突き当りを左手に行くとメインストリートです。お向かいさんに気軽に声を掛けられるほどの道幅の通りには、2階建ての茶屋建築が立ち並んでいます。

石畳が敷かれた道にはレトロな街灯が立ち、通りの先に卯辰山が見えます。また、あちこちで和服姿の女性や海外からの観光客の方を目にします。まるで映画やドラマのセットのような雰囲気です。

ひがし茶屋街の前身である「東の廓」は、1820年(文政3年)から昭和初期にかけて金沢で最高の格式を誇る茶屋街として栄えてきました。

そして、ひがし茶屋街のある東山・橋場町エリアは、演芸場や映画館もある金沢でも有数の繁華街でした。

重要文化財の「志摩」に残る往時のお座敷

重要文化財の「志摩」に残る往時のお座敷

戦後、金沢市の新興住宅街が市の南西の方角に広がって行ったことから、市の北東に位置している東山・橋場町エリアから客足が離れていった時期がありました。

東山・橋場町エリアは東京でいうと浅草に似ています。

浅草は、銀座や新宿に見られる新しさを追わなくなり、旧さを守ることに方向転換したことで東京有数の観光地として復活しましたが、金沢の東山・橋場町においても、街を新しくするのではなく旧い街並みを守ることで金沢を代表する観光地となりました。

路地を入ったところにも茶屋建築が並んでいます

路地を入ったところにも茶屋建築が並んでいます

テーマパークと人々の暮らしが融合しています

ひがし茶屋街のメインストリートを歩いていると、テーマパークに来ているような印象を受けます。

金沢で生まれ育った人間から見ると、今の東山はどこか作られた街のように思えてしまうのですが、街並み自体はとても綺麗に整備されています。

かつては旦那衆が最先端のお座敷遊びを楽しんだエリアには、今では多くの女性が訪れています。メインストリートを和服姿で歩くことがトレンドで、近頃では女性観光客に交じって金沢の女の子たちも和服姿で遊びに来るようになりました。

風情のある街並みを和服姿で歩いていると、外国人観光客から「あなたの写真を撮影してもいいか」と尋ねられることがあります。そして、撮影をokすると即席のフォトセッションが行われます。

ひがし茶屋街の新トレンドは和服をレンタル

和服姿の女性を囲んで即席のフォトセッション

和服の女性が彩を添えている光景とともに、ボランティアのガイドさんが観光客の方々に熱心に説明している姿をみると、作られた街に少しずつ人々の息吹きが吹き込まれているのを感じます。

さて、ひがし茶屋街は昔に比べて訪れる人の層がガラリと変わったとはいえ、今も7軒のお茶屋に14名の芸妓さんが所属しています。風俗に興味のある方は、現役のお茶屋を1件ずつ探して歩くのも楽しみのひとつです。

ひがし茶屋街で芸妓さんの在籍するお茶屋は7軒

現在のひがし茶屋街では7軒のお茶屋が営業しています

現在のひがし茶屋街では7軒のお茶屋が営業しています(藤とし)

ひがし茶屋街では甘味処がお薦めです

ひがし茶屋街には記念館のような建物もありますが、基本的には金箔工芸店やカフェなどの店舗が通常営業をしているショッピングストリートです。

通りに点在するカフェは “甘味処” と呼ぶ方が相応しいかもしれませんね。コーヒーをメインとした喫茶店のメニューに和菓子が載っていることもあれば、老舗の和菓子屋さんの店舗に甘味処が併設されているパターンも見られます。

甘党の方でしたら、和菓子と抹茶のセットを食べ歩くのもお洒落です。

金沢は京都、松江とともに日本の三大和菓子処と言われています。色彩豊かに形作られた和菓子は食べるのが惜しくなってくるほどです。

また、2階に客席のあるカフェに入って、ひがし茶屋街の風情のある雰囲気と賑やかな人通りを上から眺めるのもいいでしょう。

ひがし茶屋街を上から眺めたい人はカフェの2階

カフェの2階からの眺めも思い出に(波結)

甘味処とともに、ひがし茶屋街の楽しみのひとつが工芸品店めぐりです。

金箔、加賀友禅、九谷焼、加賀蒔絵、加賀象嵌、山中漆器などの工芸品をゆっくりと見て歩くと、あっという間に時間が過ぎていきます。

お店に並んでいるアイテムは、工芸や陶芸に詳しい方をうならせるような名品から、高校生が気軽に買える低価格帯の小物まで幅広く揃っています。

ひがし茶屋街のメインストリートに佇む工芸品店

店内を改装したお洒落な工芸品店も(しつらえ)

全国の人気観光地と同様に、ひがし茶屋街にも人力車が走っています。明治から大正の頃には、金城楼をはじめとする高級料亭のお座敷に呼ばれる芸妓さんは、人力車に乗って優雅にお座敷へ向かったと聞きます。

時折、お客さんを乗せた人力車とすれ違いますが、ひがし茶屋街の車夫はガイド役としてよく勉強していると思います。車夫の解説に耳を傾けながら、明治から大正にかけてのノスタルジーを体感してください。

芸妓さんを宴席に送ることが車夫の誇りでした(東山木町通り)

ひがし茶屋街ホームページ(金沢市観光協会)


ひがし茶屋街の見どころをCheck!

茶屋建築 | 志摩 | 懐華楼 | 和服レンタル | カフェ | カフェの2階 | 金箔 | 工芸品店 | 三番丁 | 現役のお茶屋 | 一番丁


ひがし茶屋街への行き方

金沢駅から | 近江町市場から | 兼六園から | 金沢城公園から | 金沢21世紀美術館から | 主計町茶屋街から | 長町武家屋敷跡から


ひがし茶屋街周辺にある「観光してみたいかも」スポット

徳田秋聲記念館 | 金沢市立安江金箔工芸館


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ひがし茶屋街は金沢城から見て浅野川の外側に位置しています

ひがし茶屋街は和服の女性が華になる街並み