志摩と懐華楼はお茶屋の中を見学できる施設

志摩・懐華楼

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ひがし茶屋街の見どころ vol.2

兼六園とともに金沢を代表する観光名所となった「ひがし茶屋街」。ひがし茶屋街が加賀藩から公許されたのは1820年(文政3年)のことで、かつては財力のある人だけが入ることの許された花街でした。

ひがし茶屋街では今も5軒のお茶屋が営業していますが、一見さんお断りですので、観光客の方がお座敷に上がることはできません。でも、旦那衆が楽しむ夜の遊びの場を覗いてみたいなという思いはありますよね(笑)。

メインストリートの二番丁には建物の中を見学ができる施設が2つあります。『志摩』と『懐華楼』で、いずれも1820年に建てられた築200年の茶屋建築です。

襖の向こう側が芸妓さんのステージ(志摩)

ひがし茶屋街が3分でわかる画像集




志摩は茶屋建築の重要文化財

東山木町通りからメインストリートの二番丁に入って、左手の5軒目が『志摩』です。

今はお茶屋としての営業はしておらず、記念館のような位置付けで一般公開されています。建物は国の重要文化財です。茶屋建築での重要文化財は、京都・島原の『角屋(すみや)』とともに全国で2例だけです。

玄関を入り、靴を脱いで板の間に上がるとバッグなどの荷物をロッカーに預けます。これは往時の雰囲気を再現するための色々な小物が床の間などに置かれているためです。

建物内での写真撮影は許可されていますが、使用できる撮影機器はスマートフォンのみとなっています。

お茶屋ではお客様はすぐに2階に通されます

お客様はすぐにお2階へ

玄関を入るとすぐ目の前に階段があり、2階にはお座敷が往時の雰囲気で残されています。

床の間には掛け軸や工芸品が置かれ、欄間には書跡の額縁が飾られている他、雪洞(ぼんぼり)、行燈(あんどん)、提灯(ちょうちん)などの和風の照明機器が華やかさを演出しています。

説明版によると、茶屋建築と町家建築との大きな違いは、茶屋建築では間仕切りの壁がなく障子と襖のみでお部屋を仕切っていることです。つまり、障子と襖を取り外せば、有力者が催す大宴会にも対応できるわけです。

大規模な宴席では襖が取り払われました

お客が床の間を背にして座ると前方に襖があり、襖の向こうが芸妓さんの「ひかえの間(ステージ)」となります。そして、襖が開くと芸妓さんの踊りと演奏が始まるわけです。ひかえの間には金屏風とともに太鼓や鼓が置かれています。

この他にも、一人でこっそりと贔屓の芸妓さんに会いにくるお客用に、「はなれ」と呼ばれる小さな客間が用意されているのも興味深いところです。

縁側から眺める「はなれ」

ひがし茶屋街の見どころ vol.1
東の廓からひがし茶屋街へ。200年の盛衰の歴史

急傾斜の裏階段

1階へは裏階段から降りていくことになりますが、傾斜が急なことに驚かれることでしょう。

志摩が建てられた1820年(文政3年)当時の日本人は今よりも平均身長が遥かに低く、小柄な体型に合わせて設計されていることから、裏階段には「頭上注意 -Mind Your Head-」と大きく注意書きされています。

志摩の来館者は欧米からお越しの方が多いのですが、皆一様に、窮屈そうに恐る恐る降りていきます。

急傾斜の裏階段には「頭上注意」の貼り紙が

茶室・寒村庵

台所の先には寒村庵と名付けられたカフェが設けられています。抹茶と和菓子のセットで700円です。カウンター席から中庭を眺めながらゆっくりと寛ぐことができます。

和菓子は「かいしき」と呼ばれる紙の上に置かれお盆に載せて運ばれてきます。給仕の女性がお盆から「かいしき」を持ち上げてお客様の前に置く仕草には、お茶屋ならではの趣きを感じます。

藩政期に建てられた金沢のお茶屋の建物には中庭が備わっています。木々が緑に色づく季節には訪れる人の目を楽しませてくれる中庭ですが、雪国の金沢では降雪時の雪落としの役割を担っていました。

茶室・寒村庵で中庭を眺めながらゆっくりと
志摩
住所:金沢市東山1-13-21
TEL:076-252-5675
料金:一般 500円、小中学生 300円  ※茶室・寒村庵:抹茶+生菓子 700円、抹茶+干菓子 500円
時間:3月~11月 午前9時~午後6時、12月~2月 午前9時~午後5時
休館:年中無休
撮影:スマホでの撮影はOKですが、デジタルカメラはNG
志摩ホームページ



金箔くずきりの懐華楼もお座敷見学ok

お座敷を見ることができるもう一つの施設が『懐華楼(かいかろう)』です。メインストリートの中ほどにあります。
前述の志摩と同じく1820年(文政3年)の「東の廓」の発足時からある建物で、金沢市指定保存建造物となっています。ひがし茶屋街で一番大きい茶屋建築ですので、気付かずに通り過ぎてしまうことはないかと思います。

懐華楼では、ひと晩に一組だけのお客様をおもてなしする「一客一亭」の営業を今も続けています。華やかな夜のお座敷では一見さんお断りの方針を貫いていますが、昼間の時間帯に限ってお座敷を一般に公開しているものです。

懐華楼

懐華楼は、近年、全国ネットのテレビで何度か紹介されています。

映像の中に必ず出てくるのが、玄関を入るとすぐに目にする朱に塗られた階段です。現在も宴席を催すお店とあってピカピカに磨かれています。いつの日か、バラエティ番組で目にすることがあるかもしれませんね。

玄関を入ると2階へお通しする大きな階段が

階段を上ると漆塗りの屏風があり、その先には広々としたお座敷が用意されています。昼間の時間帯は襖がすべて取り払われていますが、夜になると、ここに襖がはめ込まれ客間が2つできます。

若いビジネスパーソンの方は、和室で接待をする時に、上座が分からずに右往左往した経験があるかもしれませんが、芸妓さんは床の間を背にしているお客様に芸を披露するというお茶屋の形式を覚えておくと役に立ちます。

お座敷には煌びやかな雰囲気が漂っています

Staff onlyだったお部屋も公開

内部を一般公開している懐華楼では、かつては芸妓さんの控え室として使用されていた「見せの間」をはじめ、「茶の間」「中の間」「奥の間」などのお店で働く人たちのお部屋も一般向けに改装しています。

また、かつての「見せの間」にはカフェが設けられています。金箔推しのメインストリートにあって、このカフェの看板メニューは“金箔くずきり”と“金箔ぜんざい”です。

かつては女将が座っていたお部屋
懐華楼 かいかろう
住所:金沢市東山1-14-8
TEL:076-253-0591
料金:見学料 大人750円/小中高生500円  ※懐華楼カフェは別途
時間:午前10時~午後5時
休館:懐華楼のホームページでご確認ください
撮影:お座敷などの撮影OK
懐華楼ホームページ

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Higashi Chayagai
ひがし茶屋街


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