金箔を楽しむ!ひがしのメインストリートは金箔推し

ひがし茶屋街の見どころ#4

金沢で一番の格式を誇った花街・東の廓が、ひがし茶屋街と名前を変え観光地化へと舵を切った当時、金沢市では、伝統的な茶屋建築が残る風情ある街並みを堪能していただくことを期待していたようです。

予想に反して、ひがし茶屋街は、今では若い女性の笑顔が弾ける和風のショッピングストリートになりました。中でも、メインストリートの二番丁は、大袈裟な言い方をすると原宿の竹下通りのような賑わいです。

ひがし茶屋街の代名詞となったのが金箔です。その昔、砂金が採れたことから「金沢」と名付けられたこの街で、金箔が大人気になるのは必然だったのかもしれません。ちなみに、金沢は全国の金箔生産量の99%を占めています。

何とも豪勢な金箔張りの廊下(やなぎ庵)



金沢の人は金箔を食べるの!?

ひがし茶屋街では様々な商品に金箔が使用されています。アクセサリー、手鏡、かんざし、食器、お重、小物入れなどのアイテムをはじめ、ペン、メモ用紙、ゴルフボール、スマホカバーなどにも金箔が施されています。

北陸新幹線の開業以降は、食用金箔の人気が爆上がりしています。金沢のご当地メニューとなった金箔ソフトクリームをはじめ、金箔カステラ、金箔入り清酒、金箔スティックコーヒー、トッピング用の金箔ふりかけなど品揃えも豊富です。

私は県外のお客様をご案内することがありますが、金箔のお土産として一番人気なのが「金箔ふりかけ」です。コーヒーやカレーライスなどの濃い色のメニューにかけると煌びやかです。大ウケすること間違いなしです。

食用金箔については1つ面白い話があります。私が子供の頃は、金箔は身体に良いと言われていましたが、身体に良いと言うには無理があったようで、今は、金箔は身体に害はないと言われています(笑)。

金箔ソフトは金沢のご当地メニュー(箔一)

金箔コスメ

女性の方でしたら、金箔入りの基礎化粧品やボディローションをはじめ、アイシャドウや口紅といった金箔コスメをお求めになるのもいいでしょう。また、チャレンジ精神が旺盛な方には金箔パックはいかがでしょうか。

美容金箔については、金箔の仕事をしている人は手が綺麗だったことから、金箔を化粧品に応用するというアイデアが生まれました。

金沢のお土産に金箔アイテムをとお考えの方は、お手頃な価格でお求めいただける「あぶらとり紙」が良いでしょう。あぶらとり紙は金箔と金箔の間に挟む“箔打紙”を商品化したもので、驚くほど脂が取れます。

金箔のお店には金箔アートが(茶屋美人)

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メインストリートは金箔づくし

ここからは、メインストリートの二番丁にある金箔専門店を、観光で訪れる方の多くがたどる導線に沿ってご紹介していきましょう。

ひがし茶屋街に足を踏み入れて最初に目にする金箔は、テレビのバラエティ番組で何度も紹介されている金箔ソフトクリームです。お店の建物は、かつては東の廓で唯一の銭湯『東の湯』でした。

箔一/はくいち

お店の名前にちなんで<891円>の料金設定となった金箔ソフトは、当初は北陸新幹線の開業を記念した期間限定のメニューでしたが、大好評だったことから定番メニューとなりました。

住所:金沢市東山1-15-4
TEL:076-253-0891
時間:午前9時~午後6時 ※金箔ソフトクリームは午後5時まで
定休:年中無休

箔座 金の縁起屋

食用金箔専門店です。店内のイートインコーナーで「金箔たこ焼き」と「金箔クラフトビール」で軽く腹ごしらえをするのもいいでしょう。

住所:金沢市東山1-13-23
TEL:076-253-8881
時間:午前10分~午後6時 ※冬季は午後5時30分まで
定休:不定休

箔座ひかり藏/はくざひかりくら

このページのトップ写真の「黄金の蔵」が大人気の金箔専門店です。2万枚の金箔を使用した黄金の蔵は、2004年の公開以来、一度も張り替えることなく輝き続けています。

住所:金沢市東山1-13-18
TEL:076-251-8930
時間:午前9時30分~午後6時 ※冬季は午後5時30分まで
定休:年中無休

茶屋美人/ちゃやびじん

金箔コスメ専門店です。洗練された制服の女性従業員がにこやかにお出迎え。美容談議に花を咲かせていると、高級エステティックサロンに来たような雰囲気を感じることでしょう。

住所:金沢市東山1-26-17
TEL:076-253-8883
時間:午前9時30分~午後6時 ※冬季は午後5時30分まで
定休:年中無休

あぶらとり紙専門店 うつくしや

メインストリートの二番丁から三番丁へと通じる路地に佇む「あぶらとり紙」専門店。小さな店舗にお手頃価格のアイテムがいっぱいです。

住所:金沢市東山1-26-9
TEL:076-253-1891
時間:午前9:00~午後6:00
定休:元旦

ひがし茶屋街の見どころ#3
風情を感じる~ひがし茶屋街の和風カフェ~

金沢は都市型テーマパーク!

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金箔だけじゃない。九谷焼も加賀友禅も

ひがし茶屋街のメインストリートの二番丁には、金箔のお店とともに、九谷焼、加賀友禅、漆などの工芸品店が点在しています。

工芸ファンを満足させる正統派の伝統工芸品もあれば、伝統工芸を財布やお箸に応用した雑貨アイテムもあります。お値段も高額なものから女子高校生でも買える低価格のものまで幅広く揃っています。

友禅ぎゃらりー・久連波

ちょっと入りにくいと感じるかも

金箔をメインとしているお店は、派手な看板やキャッチコピーで積極的にお客様を呼び込む姿勢が見られますが、九谷焼や加賀友禅などの伝統工芸品のお店は、風情のある景観に寄り添うように落ち着いた雰囲気で佇んでいます。

格子戸を開けて入るシックな看板のお店は、初めての方はちょっと入りづらいなと感じるかもしれませんが、どうぞ遠慮なく格子戸を開けてください。

それでは、金箔専門店と同様に、ひがし茶屋街のメインの散策ルートに沿ってご紹介していきましょう。

若い作家の作品が多い玉匣

金澤東山しつらえ

ひがし茶屋街に入るとすぐに目にするお店です。九谷焼、山中漆器、金沢漆器、加賀象嵌、大樋焼、加賀繍などの著名な伝統工芸作家の作品を扱うギャラリーショップです。

住所:金沢市東山1丁目13-24
TEL:076-251-8899
時間:午前10時~午後6時
定休:毎週水曜日

鶴亀/つるかめ

メインストリートの入口にあるお店で、財布、小物入れ、招き猫、蒔絵の飾り物、箸、風呂敷などのアイテムが販売されています。若い女性客が多く開放的な雰囲気です。

住所:金沢市東山1-14-3
TEL:076-252-8468

玉匣/たまくしげ

ひがし茶屋街の現役のお茶屋のひとつ「中むら」が運営する工芸品店で、九谷焼やガラス工芸などの伝統工芸品が販売されています。若い作家の作品が多いことが特徴です。

住所:金沢市東山1-14-7
TEL:076-225-7455
時間:午前10時〜午後5時
定休:毎週火曜日

久連波/くれは

加賀友禅のハンカチ、バッグ、ポーチ、財布、風呂敷、印鑑入れ、名刺入れなどが販売されています。加賀友禅を様々なアイテムに応用しているのが興味深いところです。

住所:金沢市東山1-24-3
TEL:076-253-9080
時間:午前10時~午後6時
定休:毎週水曜日

今日香/きょうか

“てぬぐい”と記された木製の看板が印象的なお店です。手拭いとともに、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、中国などの国旗が描かれた箸が人気アイテムです。

住所:金沢市東山1-24-6
TEL:076-252-2830
時間:午前10時~夕暮れまで
定休:毎週火・水・木曜日

白磁/はくじ

100年以上の歴史を持つ石川県を代表する洋食器ブランド・NIKKOの路面店です。県外の方には「金沢=和テイスト」のイメージがありますが、洋食器もハイグレードです。

住所:金沢市東山1-25-6
TEL:076-256-1089
時間:午前11時~午後5時30分
※現在、金・土・日・祝日のみ営業

ひがし茶屋街への行き方

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1

金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

2

金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

3

バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

4

金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

2016年5月29日