金沢の観光名所#3
21世紀に入って金沢を代表する観光名所となったのが「ひがし茶屋街」です。かつては「東の廓」と呼ばれ、金沢で最も格式の高い花街でしたが、今では和風のショッピングストリートに変貌し、若い女性が主役となっています。
ひがし茶屋街は、何もせずに一回りするだけでしたら15分ほどもあれば十分ですが、金箔のお店でお買い物をして、和風のカフェで甘いものを食べて、金箔貼り体験をしたりすると何時間でも楽しめる場所です。
ひがし茶屋街は、一番丁、二番丁、三番丁の3本の通りで形成されています。
この中で、金箔ソフト、金箔たこ焼き、金箔コスメなどの「金箔推し」のメインストリートが二番丁で、着物姿の女性を多く見かけます。三番丁と一番丁は大人の雰囲気を醸し出す路地で、工芸品店、飲食店、カフェ&バーが並んでいます。
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映画のセットのような二番丁
ひがし茶屋街を訪れる人の大多数が、東山木町通りから茶屋街へと入っていきます。東山木町通りは、ひがし茶屋街へと通じる「おみやげ通り」とも言える雰囲気で、金箔や九谷焼の専門店をはじめ、きんつばや佃煮の老舗が軒を連ねています。
また、この通りには人力車の乗降場があります。全国で見られるようになった人力車ですが、金沢の人力車はここがスタート地点です。
金箔ソフトは茶屋街の入口に
東山木町通りを突き当たると「ひがし茶屋街」へと入っていきます。まず目に飛び込んでくるのが、テレビのバラエティ番組で話題の“金箔ソフト”の箔一です。このお店の建物は「東の廓」で唯一の銭湯でした。
そして、ちょっとした広場のようなスペースを抜けると、メインストリートの二番丁に出ます。
重要文化財の志摩はお茶屋記念館
お向かいさんに気軽に声を掛けられるほどの道幅の通りには、2階建ての茶屋建築が立ち並んでいます。そして、石畳が敷かれた道にレトロな街灯が立ち、通りの先に卯辰山が見えます。まるで映画やドラマのセットのような雰囲気です。
二番丁に入ってすぐ左手には「金箔たこ焼き・かき氷」のお店があり、少し行くと重要文化財の「志摩」があります。この建物は加賀藩から公許された1820年(文政3年)に建てられ、現在は記念館としてお座敷が公開されています。有料の施設です。
ひがし茶屋街の見どころ#2
志摩と懐華楼はお茶屋の中を見学できる施設
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メインストリートは金箔づくし
二番丁を進んでいくと「金のひかり藏」という看板が見えてきます。このお店は2万枚の金箔を貼った「黄金の蔵」で有名な金箔ショップです。その向かい側には、金箔くずきりや金箔ぜんざいがTVで紹介された「懐華楼」があります。
もう少し先にあるのが金箔コスメ専門店の「茶屋美人」です。歴史を紐解くと、金箔のお仕事をしている人は手が綺麗だったことから、金箔が肌に良いことがわかり、金箔を化粧品に応用するようになりました。
全国で見られる金箔の99%が金沢で作られています。このことから、メインストリートは金箔、金箔、また金箔です(笑)。
かつては金沢で一番の格式を誇った花街・ひがし茶屋街が、若者に人気のショッピングストリートに変貌した要因はいくつかありますが、金箔こそが「ひがし」を金沢観光のツートップに押し上げたのは間違いありません。
ひがし茶屋街の見どころ#4
金箔を楽しむ!メインストリートは金箔推し
二番丁は着物女性の晴れ舞台
ほんの20年ほど前までは旦那衆のお座敷遊びの場だった「ひがし茶屋街」が、若い女性の笑顔があふれる人気スポットになったもうひとつの要因として、着物レンタルが挙げられます。金沢には着物レンタル店が10店舗以上もあります。
着物をレンタルする若い女性のお目当ては、ひがし茶屋街を着物姿で歩くことです。きもの女性は欧米人の注目の的で写真撮影を依頼されることも多く、撮影をokすると、多くの外国人が取り囲み即席のフォトセッションのような賑わいになります。
着物レンタルの利用者は女性だけではありません。近年は「着物男子」が増えています。
気軽に格子戸を開けてください
ひがし茶屋街のお店の入口は格子戸です。ドアなら普通に開けることができても、格子戸をガラガラと開けるのはちょっと気がひけるものです。
ひがし茶屋街では、お客さんが入りやすいように格子戸を開けっ放しにしているお店も見られますが、雨が降っていたり、猛暑や極寒の日は格子戸を閉めてしまいます。どうぞ気兼ねなく格子戸を開けてください。
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三番丁は工芸品のセレクトショップ通り
メインストリートの二番丁を突き当たると大多数の人が左に曲がり細い路地に入ります。路地を抜けると三番丁です。
三番丁は、九谷焼、山中漆器、ガラス工芸、銅器などの工芸品のセレクトショップが点在する通りです。そして、工芸品店の間には、和菓子屋さん、和風カフェ、料理店などが店を構えています。
この通りの突き当りにあるのが、金箔貼り体験の「美かざりあさの」です。予約が空いている時は予約なしでも大丈夫です。
ひがし茶屋街の見どころ#5
三番丁は伝統工芸のセレクトショップ通り
カフェの2階から茶屋街を一望
金箔貼り体験のお店を左手に行くと二番丁の入口に戻っていきます。
ひがし茶屋街には和風カフェも多くあります。中でも2階席のあるカフェでは茶屋街が一望できます。恥ずかしながら、観光地価格のお店が多いのは事実ですが、和の風情を感じながら、金沢でのひとときをお楽しみください。
ひがし茶屋街の見どころ#3
風情を感じる~ひがし茶屋街の和風カフェ~
一番町・観音通り・宇多須神社もお奨め
お時間に余裕のある時には、観光ルートからちょっと離れたところに足を踏み入れるのもいいでしょう。
ひがし茶屋街の3つの通りの中で人通りが少ないのが一番丁です。人力車しか入れないくらいの狭い路地に、工芸品店、カフェ&バー、料理店が点在しています。静かに佇む一番丁は、ひがし茶屋街で着物姿が最も似合う通りです。
ひがし茶屋街の見どころ#6
一番丁は“ひがし”で着物が最も似合う路地
帰り道は観音通りから
お帰りの際は、一番丁から観音通りを歩かれるのもお奨めです。観音通りは落ち着いた雰囲気の通りで、地元の人たちに親しまれたきた個人商店と、新しくできた工芸品店や和風カフェが共存しています。
また、地元で親しまれてきたお米屋さんが若い人たちの間でインスタ映えスポットになるなど、フォトジェニックな建物が点在しています。
前田利家を祀った宇多須神社
もうひとつ、前述の三番丁に出るあたりに位置する宇多須神社もお立ち寄りスポットです。ここは藩政期に前田利家公を祀った由緒ある神社で、境内に置かれている忍者の人形がウィットの効いた隠し味となっています。
お買い物タイムは午後6時まで
ひがし茶屋街のカフェや工芸品店は、無休のお店もあれば定休日を設けているお店もあります。定休日はお店によってまちまちですが、金~日の3日間はほとんどのお店が営業しています。
営業時間については、以前は午後5時閉店が主流だったのですが、近頃では午後6時まで開いているお店も見られるようになりました。午後7時以降は、お茶屋さんやバーなどの “アダルトタイム” になります。
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ひがし茶屋街への行き方
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