金沢の観光名所#8
近江町市場は金沢市民の台所として親しまれてきた市場で、金沢では「おうみちょう」と言えば近江町市場を指します。何と言っても新鮮なお魚が最大の売りで、今も家庭の「ハレの日」には、主婦の皆さんが近江町へ食材の買い出しに訪れます。
2021年に開場300周年を迎えた近江町市場のセールスポイントは、鮮魚店が集まるエリアと、青果店が集まるエリアに分かれていることです。
普通の商店街では、例えば魚屋さんが3軒あったら、同業者が隣同士にならないようにバランス良く配置されていますよね。近江町市場では10軒以上の魚屋さんが並んでいますので、お買い物客にとっては値段や鮮度を比べやすいのです。
江戸時代は2つの市場でした
近江町市場は正式には「金澤青草辻近江町市場」と言います。藩政期には青果市場の「青草辻」と鮮魚市場の「近江町市場」に分かれていました。現在の中通りの下には藩政期のお堀が流れており、お堀の内側が近江町市場、外側が青草辻でした。
現在の近江町市場の利便性は、魚屋さんが集まるエリアと八百屋さんが集まるエリアに分かれていることですが、それは、昔、2つの市場に分かれていたことの名残りです。
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お買い物は鮮魚通りから
はじめて近江町市場を訪れる方は鮮魚通りから品定めを開始するのがいいでしょう。地元の主婦の方も近江町でのお買い物は魚からという人が多いようです。このページのトップ写真にあるエムザ口 (えむざぐち) から入ると鮮魚通りです。
金沢駅から近江町市場へ行かれる方は、8~11番のりばに入線するバスに乗ると近江町いちば館前に停車します。バスから降りてすぐ右手がエムザ口になります。ちなみに、金沢駅から2つ目が「武蔵ヶ辻・近江町市場」です。
鮮魚通りは「ザ・近江町」
鮮魚通りは「ザ・近江町」とも言える通りで、杉本水産、清商店、川木商店、新力水産、忠村水産、三洋商店、島田水産、大口水産、大松水産、ヤマカ水産、一念大助と、10軒以上のお魚屋さんが並んでいます。
大きな店舗もあれば、小規模のお店も見られますが、いずれのお店も長年にわたって近江町で営業を続けています。地元の主婦には、それぞれに贔屓のお魚屋さんがあります。
海鮮はクール便で宅配
観光で訪れる方は、カニ、エビ、のどぐろなどを宅配で送られる方も多いことと思います。近江町市場を歩いていると、宅配便の送り状に自宅の住所を記入されている観光客の姿を多く見かけます。
金沢の後も旅行が続ので鮮度が心配という方は、宅配の指定日は少し先にしても大丈夫です。その場合は「これを買います」と指さした海鮮と同じくらいの品質の海鮮を市場の人が選んで送ってくれます。
近江町の新たな潮流はイートイン
北陸新幹線の開業以降、観光で訪れる方が飛躍的に増えたことを受けて、近江町市場では「イートイン」を導入するお店が増えています。以前は、イートインと言えばフルーツショップでしたが、今では、カキやエビをその場で食べるのが人気です。
鮮魚のイートインについては、TVのバラエティ番組でよく紹介されています。特に、人気のタレントさんが食したお店には長蛇の列ができています。
近江町市場の見どころ#4
近江町市場の新しい楽しみ方「その場で食べる」
水曜定休のお店が多いです
近江町市場では営業時間や定休日はお店によって違います。朝の開店時間については早いお店で8時、遅いお店で9時。閉店時間については早いお店で16時30分、遅いお店で17時30分といった感じです。
水曜日が定休日というお店が多いので、訪れたい観光名所の中でも近江町市場の優先順位が高い方は、水曜日は避けた方が良いかもしれません。ちなみに、金沢の街全体が水曜日を休業とする慣習になっています。
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海鮮丼は空いているお店にサッと入る
観光で近江町市場を訪れる方の中には、テレビの全国ネットで紹介されている海鮮丼がお目当てという方も多いことでしょう。そこで、海鮮丼を食べたいと思われている方へのアドバイスです。
ランチタイムになると海鮮丼のお店の前には行列ができます。以前ですと、平日はそれほどの混み具合ではなかったのですが、近頃では平日にも行列が見られるようになりました。
それほど待たずに海鮮丼にありつくコツは、行列のないお店を見つけたら迷わずに入ることです。「このお店で食べよう」と決めている場合は列に並ぶのもありですが、お店指定のない方は、空いているお店を見かけたらサッと入るのがコツです。
近江町市場の見どころ#3
食の観光地・近江町市場はお食事処もいっぱい
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青果店のエリアはアットホーム
八百屋さんやフルーツショップが集まる青果通りはアットホームな雰囲気です。
魚屋さんの集まる鮮魚通りは、バスに乗って自宅に戻って夕食の準備に取り掛かりたい郊外の主婦と、鮮魚を宅配したい観光客でごったがえしていますが、青果通りのお客さんは常連さんが多いので、お店の人と笑顔でやり取りする姿が見られます。
もしかすると、生粋の金沢弁を耳にできるかもしれませんね。
地元の野菜ブランド「加賀野菜」
観光で訪れる方は“加賀野菜”というネーミングに興味を持たれる方が多いようです。加賀野菜とは、1945年(昭和20年)以前から、金沢および石川県で生産されている野菜の中から15品目を認定した地域ブランドです。
五郎島金時ってご存知ですか?これは金沢産の「さつまいも」のことです。
また、金時草と書いて何と読むと思いますか?これは「きんじそう」と読みます。葉の表が緑色で、裏が赤紫色の“菜っ葉”です。私的には加賀野菜と言えば冬の「からし菜」ですかね。ブランド名は「二塚からしな」と言います。
近江町市場の見どころ#6
お買い物せず歩くだけでも楽しい近江町市場
迷ったら頭上の案内板を
近江町市場は面状に広がっている市場です。直線に伸びる鮮魚通りと青果通りをメインに、緩やかにカーブする上通り、中通り、新通りの3本の通りが交わっています。方向感覚に自信のない方は少し迷われるかもしれません(笑)。
方角がわからなくなってきましたら、十字路の上に吊るされている案内板をご覧ください。主計町・ひがし茶屋街方面は市姫神社口、金沢城・兼六園方面は十間町口が最寄りの出入口です。
近江町市場の見どころ#2
入口が10カ所も設けられている近江町市場
金沢に値引の慣習はありません
全国各地の市場の中には、お店とお客さんが値引き交渉を楽しむといった市場も見られますが、近江町市場では値引き交渉を目にすることはほとんどありません。なぜなら、金沢の街自体に値引きの慣習がないからです。
とはいえ、閉店間際には少し値引いてくれるお店もあるようですし、何万円というお買い物をしてくれたお客さんには「端数は引いておきますね」というお店もあります。
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