2023年4月4日付の北國新聞の1面トップは、兼六園が毎年実施している観桜期の無料開放が過去最多の入園者数を記録したという記事でした。
兼六園を管轄する石川県では、3月27日~4月2日の観桜期の無料開放で、過去最多の44万8,100人が来園したと発表しました。新型コロナの収束と、開花が例年よりも早く春休みと重なったことが要因とのことです。
地元紙の一面トップが兼六園というのは、金沢が平和だということですよね。
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2022年から1.9倍増に
兼六園の観桜期の無料開放期間の来園者数は、比較可能な1977年 (昭和52年)以降、2017年の43万8,100人が最多でした。2020年にはコロナの影響で7万人台に減少も2022年は約23万人まで回復し、今年は昨年から1.9倍となりました。
また、兼六園と隣接する金沢城公園の入園者数は32万6,200人で、統計のある2002年以降で最多だった2016年の23万3,600人を約4割上回りました。
ちなみに、兼六園の統計が1977年からなのは、その前年の1976年に有料化されたからです。1975年までは24時間無料開放でした。また、金沢城公園は2001年10月開園ですので、2002年からの統計となっています。
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兼六園の桜スポットは3か所
日本三名園のひとつに挙げられる兼六園ですが、松と桜とカキツバタが絶妙に調和する庭園ということもあって、東京の千鳥ヶ淵や上野公園のように、どこを見てもピンク一色という景観はありません。
園内で桜が楽しめるのは、桜ヶ岡、眺望台、曲水の3か所です。
観光で訪れる方が最もシャッターを切るスポットが眺望台で、金沢の街並みと合わせて楽しまれています。また、名園の景観を楽しみたい方は、曲水と呼ばれる小川沿いの桜並木を歩くのがお薦めです。
園内よりも周囲にお花見スポット
前述のとおり、兼六園の園内にも桜スポットはあるのですがピンク一色という景観ではありません。桜を見て純粋に「わぁ、きれい!」と感じるのは、兼六園の周囲の道です。
まず、桂坂口と蓮池門口を結ぶ茶店通りから眺める百間堀 (ひゃっけんぼり)の景観は、石川県外の方にも自慢できるものです。百間堀は兼六園と金沢城の間を走る道路で、金沢でも指折りのお花見スポットです。
また、兼六園下のバス停から桂坂口へと上る紺谷坂や、園内の眺望台の外側にあたる上坂の桜もなかなかのものです。
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観桜期のお楽しみは夜桜
観桜期の無料開放期間に兼六園内の桜を満喫するならライトアップされた夜桜がお薦めです。
ライトアップに映える色は、赤や黄色やピンクといった暖色系の色ですよね。黄色の雪吊りが映える冬のライトアップ、紅葉がまぶしい秋のライトアップとともに、桜色が映える観桜期のライトアップも一見の価値ありです。
なお、観桜期の無料開放の期間は桜の開花状況を見ながら直前に決定されます。例年でしたら、4月1日(土)~9日(日)となるところですが、今年は1週間早く無料開放が実施されました。
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