2023年5月26日付の北國新聞に、石川県を訪れる外国人観光客の数が急回復しているという記事が掲載されていました。
金沢市をはじめとする石川県への外国人観光客数の目安となるのが兼六園の入園者数です。記事によると、4月は海外から62,266人の観光客が訪れ、コロナ禍前の2019年4月の66,244人と比べて94%まで回復したとのことです。
米国からの入園者が大幅増
兼六園の外国人入園者数は、感染拡大対策の入国制限が大幅に緩和された2022年10月以降、回復が続いており、4月は海外からのクルーズ船の金沢寄港などで一気に6万人超まで増加しました。
4月の入園者数を国・地域別でみると、アメリカが2019年の約1.6倍の7,777人に増えた他、欧州5か国(イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、イギリス)は12,771人で、19年の12,125人を超えました。
また、オーストラリアは2,984人で、2019年の同月比で93%となりました。
回復が鈍いアジア圏
欧米豪からの入園者が順調に回復しているのに対して、アジアの近隣国・地域は回復が鈍く、小松⇔台北便のデーリー運航が始まった台湾でも、コロナ禍前の71%に相当する16,334人に留まりました。
また、香港は2,276人でコロナ禍前の57%、中国は885人で同32%でした。
ちなみに、コロナ禍の以前から金沢を訪れる中国語を話す観光客の7割以上が台湾からのお客様でしたが、アフターコロナを迎えて、その比率はますます大きくなっているようです。
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英語が増えたのは実感しています
兼六園の入園者数からもわかるとおり、コロナ以前の金沢はヨーロッパからの観光客がメインでしたが、ここにきてアメリカからのお客様が増えているようです。私も英語を耳にする機会が増えたことを実感しています。
それから、欧米からの団体客が明らかに増えているのも特徴です。私の個人的な印象では、団体旅行を好むのは日本人で、欧米の人は個人旅行がメインだと思っていたのですが、欧米の方も団体行動をしています。
ただ、観光スポット別に見ると、団体客が目立つのは、兼六園、金沢城公園、長町武家屋敷跡などの景観を楽しむスポットで、金箔ソフトやお買い物を楽しむひがし茶屋街では個人客が多いように感じています。
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金沢では脱マスクが圧倒的に増えました
金沢の街を歩いていて気付くのは、2か月前と比べてマスクを外して歩く日本人が飛躍的に増えていることです。
ご存じのとおり、欧米の方はほぼ100%マスクを着けずに歩いています。道ですれ違う白人の人たちが皆マスクを外しているのを見て、金沢の人たちも思い切ってマスクを外すようになったのでしょう。
特に、5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられた以降は、バスや飲食店などの屋内でもマスクを着けていない人が目立ちます。
東京の人もマスクを外す傾向
私は県外から金沢を訪れる方の観光ガイドをすることがありますが、マスクに関しては興味深い傾向があります。
金沢と同じような地方都市からお越しになる方は、私が「どうぞマスクを外してください」と言うと「それじゃ遠慮なく」という感じで、気軽にマスクを外される方が多数派です。
一方で、東京を中心とする首都圏からのお客様は、街中で堂々とマスクを外すことにまだまだ躊躇いがあるようで、感染のリスクの低い屋外でさえもマスクを着けたまま歩く人が多くみられます。
それでも、汗ばむ陽気の日が増えるとともにマスクを外す人が多くなってきています。
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