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ひがしのお茶屋「藤乃弥」が山とみの跡地に

2021年1月17日

2021年1月16日付の北國新聞に、ひがし茶屋街で2019年10月に閉店したお茶屋「山とみ」の跡地に、お茶屋の「藤乃弥」が移転するという記事が掲載されていました。移転オープンは1月16日(土)です。

藤乃弥は、元芸妓さんで女将の吉川弥栄子さんが2013年に開業したお茶屋で、裏通りの三番丁に看板を掲げてきました。

記事によると、山とみの閉店で跡地の利用が課題となる中、茶屋街の風情を守るためにも、茶屋として存続させてほしいと願う声がなじみ客から上がり、家賃が3倍以上になるのを覚悟で移転を決めたそうです。



一番新しいお茶屋がメインストリートに移転

店内には大小の座敷やカウンターを備えます。日中は加賀棒茶や菓子を味わえるカフェとして営業し、現役のお茶屋の内部を気軽に見学できるようにします。身内だけの結婚式や、写真撮影、芸事の発表会など、貸座敷としての活用も提案します。

吉川さんは、畳やふすまを取り換えたり、トイレを新しくしたりと、開業に向けて準備を進めてきました。

そして、北國新聞の取材に対して「由緒ある立派なお茶屋さんなので、大切に使わせていただきたい。普段、茶屋になじみのない地元の方にも利用していただきたい」とコメントしていました。

メインストリートに移転した藤乃弥

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昼間はカフェ営業をするのは大歓迎

1820年(文政3年)から昭和初期にかけて、金沢で最も格式の高い茶屋街として発展した「ひがし茶屋街」は、時代の流れとともに、旦那衆の遊びの場から女性たちのショッピングストリートへと変貌しました。

このサイトを始めた頃は、ひがし茶屋街には7軒のお茶屋がありましたが、そのうちの2軒が廃業し、現在は、八しげ、中むら、春の家、八の福、藤乃弥の5軒が現役のお茶屋として営業しています。

今回、裏通りにあった藤乃弥がメインストリートの二番丁に移転したことで、すべてのお茶屋がメインストリートに揃うことになりました。

藤乃弥はメインストリートに入って4軒目

2019年の秋頃に、地元の北國新聞で「山とみ廃業」と報じられた時は、かつて茶屋街を支えた大旦那がいなくなって、お茶屋の経営は厳しいのだなと思感じたので、山とみの跡地に藤乃弥が移転したことは良かったと思います。

ただ、中むらは1階が「玉匣」という工芸品店に、春の家は1階が「不室屋」という麩の専門店になっていることからも分かるとおり、純粋にお茶屋として経営していくのは難しいのかもしれません。

藤乃弥の看板芸妓は七葉さん

一言さんお断りの慣習の中でお茶屋を紹介してくれる人もいないし、そもそも芸妓さんを呼んで遊ぶだけのお金がないという方でも、実際に宴が催されるお座敷を見てみたいという方は数多くいます。

藤乃弥では、お昼の時間帯はカフェとして営業し、お茶屋の内部も見学できるようですね。どのような運営になるのかはわかりませんが、2階のお座敷も見学できるのでしたらお茶屋経営の新たな方向性となるでしょう。

ひがし茶屋街では、志摩と懐華楼がお茶屋の内部を見学できる施設です。ただ、現役のお茶屋ではありません。現役のお茶屋が昼間の時間帯に内部を開放してくれるのはとても楽しみです。

ワインバー『照葉』

女将は『旅サラダ』で黒木瞳さんと共演

藤乃弥の女将の吉川弥栄子さんは、数年前に看板を下ろしたお茶屋・藤としの人気芸妓だった方です。そして、お世話になったお茶屋から1文字、ご自身の名前から1文字取って藤乃弥と名付けました。

また、弥栄子さんはお茶屋を経営する傍ら、ひがし茶屋街のメインストリートでワインバー『照葉』を経営し、女将としてお店に立っています。

1月9日放送の『旅サラダ』(朝日放送)では、女優の黒木瞳さんが照葉を訪ね、ワインとつまみを口にしながら女将の弥栄子さんと語り合っていました。弥栄子さんは、今、金沢で指折りの“やり手”の女性経営者です。

女将の芸妓時代のお店はドラマのロケ地の前

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金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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