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近江町市場が恒例の「大行燈まつり」で賑わい

今日は近江町市場で開催された「大行燈まつり」の話題をご紹介しましょう。大行燈と書いて「おおあんどん」と読みます。

このお祭りはお客様への感謝祭として毎年10月に開催されているイベントで、今回で22回目となります。日替わり特売やお楽しみ抽選会が賑わいを見せています。今年は10月3日(木)から10月8日(火)までの開催されました。

地元のテレビ局では、大行燈まつりの目玉イベントである「マグロ解体ショー」の様子が紹介されていました。

近江町いちば館前の大行燈



祭りの主役は大行燈と小行燈

大行燈まつりという名称だけあって、近江町いちば館前広場と鮮魚通りの入口には、高さ約3.5m、幅約7.2mの大行燈が飾られています。行燈には忠臣蔵などの歌舞伎の浮世絵が描かれています。

お店の店先には小行燈が掲げられています。魚屋さんの行燈では魚、八百屋さんの行燈では野菜など、それぞれのお店の商品を持った七福神や店主のイラストが描かれています。

当然のことながら、カメラを向ける人が多く見られるのですが、日本人よりも欧米からのお客様の方がより興味を持ってカメラを向けています。

海鮮丼のお店と酒屋さん

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市姫神社の行燈が由来

近江町市場では、真夏の時期はウナギ、9月は底引き網漁の解禁、11月はカニ漁の解禁、12月は歳末の大売り出しということで賑わうのですが、10月だけは何もないことから、この時期に大行燈まつりを開催したのではないでしょうか。

ちなみに、大行燈まつりの名前の由来は、近江町市場の近くにある市姫神社の祭礼で行燈が飾られていたことにちなんだものです。

今回で22回目を迎えた大行燈まつりは、新型コロナウィルスが猛威を振るっていた2020年も2021年も中止することなく開催されていましたので、第1回は2003年だったのかもしれませんね。

お祭りのお楽しみは抽選

2003年は金沢が苦しかった時期

第1回の大行燈まつりが開催された頃の私は東京で暮らしていましたので実感はないのですが、2003年当時の金沢は、北陸新幹線がいつ開通するのか、本当に新幹線が金沢に来るのか分からない時期でした。

当時は、ひがし茶屋街がまだ「東の廓」と呼ばれていた頃で、金沢21世紀美術館も金沢駅も工事中でした。ただ、金沢城の五十間長屋が再建されるなど、金沢はこれから発展していくはずだという期待感はあったようです。

2015年の北陸新幹線開業を契機として、近江町市場は国内だけではなく海外からも多くの観光客が訪れる観光スポットとなりましたが、2003年頃は地元の主婦の方がメインの顧客層でした。

だからこそ、10月にもお客様への感謝祭的な意味合いを持つイベントが必要だったのでしょう。

うなぎ屋さんの行燈にはウナギ

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能登産の魚は少なめです

近江町市場に並んでいる鮮魚や青果は石川県産に限定していません。地元産の魚や野菜であろうと、他県産のものであろうと「美味しいものは美味しい」わけですから。産地にこだわらないのは「金沢市民の台所」だからかもしれません。

魚屋さんに並べられている鮮魚の産地を見ると、今まで以上に県外産の魚が目につきます。ある鮮魚店の売り場の人の話しでは、能登半島地震の影響で、能登の漁師さんが十分に漁に出られていないのだとのことです。

加賀野菜は少しずつ認知度アップ

私は県外の方を近江町市場にご案内することがあります。コロナ前までは県外からのお客様のお目当ては鮮魚だったのですが、青果に興味を持ってくれる人が増えてきたようです。特に「加賀野菜」に反応してくれる女性が増えてきました。

寒くなるこれからの季節は、サツマイモの「五郎島金時 (ごろうじまきんとき)」が主役になっていきます。余談ですが、金沢のお年寄りはサツマイモのことを「金時いも」と呼びます。

金時草という野菜をご存じですか。これはホウレンソウに似た野菜で「きんじそう」と読みます。ホウレンソウとの違いは、葉っぱの裏側が紫色なのです。その紫色が金時いもと似ていることから金時草と名付けられました。

また、加賀野菜はキュウリも大根も太っているのが特長です。それぞれ「加賀太きゅうり」「源助だいこん」と呼ばれています。

店先の行燈には七福神が

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

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