金沢21世紀美術館が3月15日まで休館

2020.2.28掲載

新型コロナウィルスの影響が全国各地で出ていますが、金沢の観光施設でも臨時休館が発表されました。中でも、金沢を訪れる予定の方にとって最も重要なのが金沢21世紀美術館の休館でしょう。

21美の臨時休館の期間は2月29日(土)から3月15日(日)です。有料展示室での展覧会が休止されるのに合わせて、展示室6から入る「レアンドロのプール」も休止となります。

金沢市が運営するミュージアムも休館

公式サイトによると、この他、アートライブラリー、キッズスタジオ、授乳室、ミュージアムショップ、茶室、メディアラボの館内施設も利用できません。

ただし、カフェ&レストランは営業しているとのことです。レストランが営業ということは館内には入れることになりますので、ガラス越しに「レアンドロのプール」を眺めることは可能です。

また、館内に入ることができれば、若い人たちに大人気の「うさぎのイス」に座ることもできますし、もしかすると、閲覧者の少ない「タレルの部屋」や「ガラス張りのエレベーター」も利用できるかもしれません。

さらに、屋外の「ラッパのオブジェ」「カラーアクティヴィティハウス」といった恒久展示作品と戯れることもできます。

21美以外にも、金沢市が運営する17のミュージアムも臨時休館となります。期間は21美と同じ2/29～3/15です。対象施設は以下のとおりです。

寺島蔵人邸、中村記念美術館、金沢くらしの博物館、安江金箔工芸館、金沢ふるさと偉人館、泉鏡花記念館、金沢湯涌夢二館、金沢蓄音器館、前田土佐守家資料館、室生犀星記念館、徳田秋聲記念館、老舗記念館、金沢文芸館、金沢湯涌江戸村、鈴木大拙館、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館、金沢能楽美術館

なお、石川県が運営する施設は、2/28現在、まだ休館のお知らせは出ていません。具体的には、兼六園、金沢城公園、石川県立美術館、石川県立伝統産業工芸館、赤レンガミュージアム、石川四高記念文化交流館などの施設です。

どうぞ参考にしてください。

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本日(2/28)の全国ニュースで、山野金沢市長が3月2日からの休校はしないと発表した会見の模様が報道され、インターネットで物議を醸していますが、21美のHPによると、金沢市からの指示により休館すると記されています。

山野市長は、少なくとも、新型コロナウィルスの拡大阻止に向けての見識はお持ちのようですので、来週の早い段階で一斉休校するかもしれませんね。

余談ですが、山野氏は若い頃にソフトバンクでの勤務経験がありますのでITには強いはずです。こういう非常時のために「テレワーク」ならぬ「テレ授業」システムを構築しておけば良かったのにとも思います。

さて、この原稿を書いている間に、石川県で6人目の感染者が出ました。山野市長、ここはやはり休校すべきでしょう。子供たちへの感染のリスクを高めることは経済以前の問題です。

金沢は職人の街です。逆に商売はとても下手です。近江町市場をはじめ、金沢には基本的に値引きの慣習はありません。富山の人たちのように商品を持って売りに行くこともできません。その一方で、職人のこだわりが金沢を素敵な街にしています。

リスク管理の鉄則のひとつは、自らの特性に逆らわないことです。

仕事を休めないお母さんへの対策立案がまだ完璧ではないので休校を遅らせるという理由ならわかりますが、経済、すなわち商売への悪影響を理由にリスクを高めてしまうと、元来が商売下手の金沢では裏目に出てしまうような気がします。

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