入口が10カ所以上も設けられている近江町市場

近江町市場の見どころ#2

近江町市場は、青草町、下堤町、十間町、上近江町、下近江町の5つの町が集まって形成されている市場です。かつては近江町という町名があったらしいのですが、現在の金沢には近江町という町名はありません。

この市場は “面状” に広がる市場です。市場(いちば)と聞くと、一直線に伸びる “線状” の市場を思い浮かべる方が多いかと思います。近江町は面状のエリアにアーケード付きの路地が何本も交差しています。

藩政期に原型が造られた市場だけあって、路地は緩やかなカーブを描いたり「く」の字に曲がっていたりと、アーケードに覆われた市場全体が迷路のようです。

フルーツの甘い香りが食欲を刺激します

近江町市場が3分でわかる画像集



市場を通る路地の数だけ入口が

近江町市場には地上と地下を合わせて14カ所の入口があります。その中でも利用者数の多い入口が以下の10カ所です。

ずっと以前からある「エムザ口」「むさし口」「市姫神社口」「青果通り口」「鮮魚通り口」「買物通り口」「パーキング口」「十間町口」の8カ所に加えて、2009年にオープンした「近江町いちば館」からの2つの入口を加えて10カ所です。

これらの入口の中で最も利用者数が多いのは、金沢の老舗百貨店のひとつである「金沢エムザ」の向かい側に位置する「エムザ口 (えむざぐち)」です。また、バス停と直結している「近江町いちば館」の館内通用口も利用者の多い入口です。

※このページのトップ写真は「近江町いちば館」からの入口です。

近江町いちば館と市場を結ぶ館内通用口

近江町市場の見どころ#5

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大通りに面した入口は5か所

金沢のメインストリートの百万石通りに面する入口は「エムザ口」「むさし口」「市姫神社口」の3カ所と、いちば館から入る2カ所の計5カ所です。

ひがし茶屋街に近いのは市姫神社口

百万石通りに面する入口の中で、エムザ口は兼六園、金沢21世紀美術館、長町武家屋敷跡に近い香林坊方面から、市姫神社口は、ひがし茶屋街と主計町茶屋街に近い橋場方面からお越しになる方の最寄りの入口となります。

金沢駅から近江町市場へ来られる方は、交差点の向こうに「近江町」のマークが付いた建物が見えているのに、交差点の信号がなかなか青にならなくてイライラするかもしれません。

そのような時は「近江町いちば館」の地下入口を利用されるといいでしょう。交差点には地下へと下りる階段やエレベーターが設けられています。

近江町いちば館への地下入口

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裏通りの入口はご近所さんの通用口

近江町市場への入口の中で「青果通り口」「鮮魚通り口」「買物通り口」「パーキング口」「十間町口」は、ご近所の人が主に利用する入口です。ご近所さんの通用口のような雰囲気で、自転車でやってくる人も見られます。

自宅近くのスーパーにお買い物に出掛けるような感じで、普段着にサンダル履きで、買い物袋を提げて市場の中へと入って行く姿を見ると、近江町市場が地域の人たちの生活の場なのだということが実感できます。

入口から窺える市場の歴史

近江町市場にある主要な10カ所の入口の写真を掲載しています。注意深くご覧いただくと、2009年にできた近江町いちば館を除いた8カ所の入口に、2つの違いがあることに気付かれるかと思います。

1つ目の違いは「近江町」のロゴの色です。百万石通りに面した3カ所の入口はエンジ色のロゴなのに対して、ご近所用の入口のロゴはブルーです。

2つ目の違いは、ご近所用の入口には「近江町市場」と記されているのに対して、観光客の方が利用する百万石通り沿いの入口には「近江町」としか記されていないことです。

入口の表記が違う背景には近江町市場の歴史があります。現在の近江町市場は、青果市場の青草辻と、鮮魚市場の近江町市場が一緒になってできた市場です。ちなみに、この市場の正式名称は「青草辻近江町市場」と言います。

中通りの下を流れる用水が境界線

市場の中央を横断する「中通り」の下を流れる辰巳用水が、青草辻と近江町市場の境界線です。中通りから金沢城に近いエリアが近江町市場で、金沢駅方面のお堀の外側に位置するエリアが青草辻です。

このことから、近江町市場のエリアにある入口には「近江町市場」と記され、観光客の方が多く利用する金沢駅方面の青草辻エリアの入口には「近江町市場」とは記されていないのです。

私は、観光客の方が利用する青草辻エリアの入口にこそ「近江町市場」と記すべきだと思っています。近江町には市場しかないことから、金沢の人たちの間では近江町=近江町市場なのですが、はじめて訪れる方はちょっとしたことでも不安なものです。

「近江町って書いてあるけど、近江町 “市場” はここでいいの?」という不安を抱かせないためにも、近江町市場と記しておいた方が良いのではないでしょうか。

近江町市場への行き方

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金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

2016年8月26日